PS4版「グリムグリモア OnceMore」をクリアしたレビュー・感想です。
絵本のような美しくも可愛いグラフィックや、戦略性が求められるリアルタイムシミュレーションが魅力なゲームでした。
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「グリムグリモア」繰り返される5日間の謎を解き明かす
「グリムグリモア OnceMore」は、2007年に発売されたPS2用ソフト「グリムグリモア」の「リ・クリエイト」版です。
ジャンルは魔法ファンタジーRTS(リアルタイムシミュレーション)で、リアルタイムで侵攻してくる敵に対し、こちらも「使い魔」を召喚して戦います。
開発したのは、「十三機兵防衛圏」「ドラゴンズクラウン」「オーディンスフィア」「朧村正」などを手掛けたヴァニラウェアです。
私はPSvita「朧村正」をプレイして以来、ヴァニラウェアさんのファンなので、今回の「グリムグリモア OnceMore」も楽しみにしていました。(オリジナル版は未プレイです)
十三機兵防衛圏のレビューは以下からご覧ください。(いずれ他の作品のレビューも紹介したいと思います)
絵本の世界のような美しく可愛いグラフィック
ヴァニラウェアと言えば、イラストのような美麗グラフィックが特徴です。
オリジナルはPS2で発売されたようですが、その時代からこんなに綺麗で幻想的なグラフィックを実現していたのかと驚きです。
会話パートのキャラクターの立ち絵や戦闘パートの使い魔など、色鮮やかでイラストのようなグラフィックは、見ているだけで楽しくなります。
ヴァニラウェア名物(?)のご飯やお菓子が出てこなかったのは少し残念でした。
繰り返す5日間の謎を解く
リレ・ブラウは、秀でた魔法の才を認められた少年少女だけが入学できる魔法学校「銀の星体の塔」に招かれます。
ドラゴンに乗って「銀の星体の塔」にやってきたリレ・ブラウは、かつて魔王をも倒した偉大な魔法使いガンメルに師事することになります。
生徒や他の先生と交流し日々を過ごしていたリレですが、5日目に恐るべき災厄に襲われ、塔にいた全ての者が命を失います。
そして気付くとリレは入学した日に戻っています。
それ以降、何回も5日間を繰り返すことになりますが、少しずつ何が起きたのかが解明され、優しそうな先生や生徒にも裏の顔があったりと物語の展開に引き込まれていきました。
5日間を何回も繰り返しているとは言え、5日で大魔法まで習得していくリレ優秀すぎ!と思っていたら、全てがきれいに繋がる展開もよかったです。
何週もしていると、リレが優秀になりすぎて先生方も驚きますが、新入生がいきなりドラゴンを召喚したら驚きますよね。
物語(会話パート)1つ1つは短いものですが、良く練られており先が気になるものでした。
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戦略性が求められるRTS
戦闘は自陣の召喚陣から使い魔を召喚し、自陣を守ったり、相手の使い魔や召喚陣を攻撃していきます。
ストラテジーやタワーディフェンスをイメージすると分かりやすいと思います。
自陣の召喚陣が無くなると(他の条件があるステージもあり)ゲームオーバーです。
勝利条件は、何分間耐久とかありますが、いずれにしても相手の陣を破壊すると勝利となります。(ノーマルまでは、攻撃は最大の防御だと思いました)
マナを集めて使い魔をどんどん召喚
使い魔を召喚するには、マナを集める必要があるので、まずはマナ集めができる使い魔を出していきます。
マナが集まると攻撃できる使い魔を召喚していきます。
また、自陣を守るために敵が近づくと自動で攻撃してくれるタリスマンなどを建てていき、攻撃と防御を強化していきます。
弱点を狙う
「グリムグリモア」の世界の魔法には「精霊魔法」「交霊術」「黒魔術」「錬金術」という4つの属性が存在します。
召喚できる使い魔の特性もそれぞれ異なり、それぞれに弱点となる属性があります。
敵の使い魔の傾向を見て、こちらの使い魔の属性を固めていかないと、すぐにやられてしまいます。
ドラゴンは最強の使い魔ですが、ネコちゃん使い魔の「グリマルキン」で眠らされ、袋叩きに会うことも……。
強い使い魔を出すと勝てるわけではなく、バランスよく小型、中型の使い魔もだして自陣を固めていくことが求められます。
個性あふれるキャラクター
まず主人公のリレ・ブラウちゃんが可愛いです。
頑張り屋さんで時々大胆な行動に出て、周囲を驚かせるのが良かったです。
先生や生徒、使い魔など個性的なキャラクターが登場します。
何週もしていると、ある週では協力的だけど違う週では敵になったりと、敵味方が変わっていきます。
どのキャラクターも裏があったり、事情をかかえており、周回するごとにキャラクターたちの心情も明らかになります。
その中で、アマレットちゃんマジ天使でした。
プレイすると分かります。
ボリューム
ストーリークリアまで13時間ほど(それとは別に、チャレンジクエスト的な物もあり)でした。
でも、1つ1つのステージがやりごたえがあったので、1回のプレイで1日ずつ攻略していました。
プレイ時間的に見ると短いかもしれませんが、日数的に見ると結構長い期間遊べて満足感がありました。
トロフィーは、ストーリーを全てクリアすると全て手に入ります。(勝利条件やチャレンジクエストは関係ないです。)
作品の雰囲気、音楽、キャラデザがとても素晴らしく遊んで満足できた作品です。
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OnceMoreでの追加要素
グラフィックの高解像度化やキャラクターボイスが完全新規録り下ろしされています。
他にも色々と追加要素が盛りだくさんです。
大魔法
ステージ1つにつき1回出せる「大魔法」システムがあります。
広範囲にダメージを与える炎を出したり、味方を回復させたりとピンチを切り抜ける一手となります。
スキルツリー
コインを集めて「スキルツリー」で魔法陣や使い魔を強化できます。
コインはステージ初クリアや各ステージのミッション(課題)をクリアすることで手に入ります。
ギャラリー機能
キャラクターの立ち絵や、スタッフによる美麗なイラストを見ることができます。
物語を進めていくことで、どんどん新しいギャラリーが解放されます。
オリジナル版からの調整
戦闘やドラマパートの「早送り」機能が便利です。
使い魔を移動させるときなど、作業を待つ時に早送りできてサクサク遊べました。
他にも「戦闘中セーブ」機能が追加され、自分のペースでプレイしやすくなりました。
「ハード」の難易度が調整され、オリジナル版より挑戦しがいのある内容になっているようです。
「グリムグリモア」レビューまとめ
お値段はフルプライスでなく、手ごろな価格なのでお得です。
体験版もあるので、まずは体験版をプレイするのもおすすめです。
音楽やグラフィックなど雰囲気がよく、キャラクターも個性があふれていて、ファンタジーな世界に浸れます。
どれかに、1つでも気になる要素があった方はやってみて損はないと思います。