「溶鉄のマルフーシャ」は、ディストピア世界を舞台にしたタワーディフェンス型シューティングゲームです。可愛いキャラクターに反して、過酷な世界観が魅力のゲームでした。
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「溶鉄のマルフーシャ」レビュー
「溶鉄のマルフーシャ」は、ディストピアな世界で女の子が過酷な戦いに巻き込まれる、ドット絵のタワーディフェンス型シューティングです。PS4でプレイした感想やレビューを紹介します。
あらすじ
「溶鉄のマルフーシャ」は、ディストピアな世界が舞台です。主人公のマルフーシャは、平和な日常を送っていましたが、戦争の激化により徴兵され、国境の門を守る重大な任務を担うことになります。彼女は妹に帰ることを約束し、未知の戦場へと足を踏み入れますが・・・。
「溶鉄のマルフーシャ」の特徴
「溶鉄のマルフーシャ」をプレイして感じた特徴は以下がありました。
- ドット絵のグラフィック
- タワーディフェンス型のシューティングゲーム
- ユニークなキャラクターたち
- 給料と税金のシステム
- マルチエンディング
- チャレンジモード
2.5Dグラフィック
このゲームは、ドット絵で描かれています。これが、過酷な世界観とのギャップとなっており魅力となっていました。
タワーディフェンス型のシューティングゲーム
敵が国境の門へと攻めてくるので、銃うシューティングとタワーディフェンスの要素が融合しています。ステージクリア後に、ランダムの3枚のカードを選び、サブマシンガンやショットガンなどの武器やバリケード、地雷などの防衛設備の購入、銃の強化、一緒に戦ってくれる仲間を雇うことで、自陣を補強していきます。(ただし自腹で)
戦闘後には、基地に戻りステータスの補強ができる行動を選択できます。仲間キャラと交友もあり、そのキャラの個性が垣間見えます。あと、シャワーも浴びれます。
ステージ後半に進むにつれ敵がどんどん押し寄せてくるので、緊張感あふれる戦闘シーンになっていました。
キャラクター
主人公のマルフーシャをはじめとするドット絵で描かれたキャラクターたちが魅力的です。ストーリーはほぼないですが、それぞれのキャラクターは個性があり愛着がわきました。そのため、キャラクターたちとのエンディングは・・・。
給料と税金のシステム
ステージをくりあすると給料がもらえます。が、そこから税金が次々と引かれるあまりにも残酷なシステムとなっています。さらに武器の購入や強化、仲間の雇用も自腹で行わなければなりません。
この経済システムによって、後半に激化していく戦いに付いていくため無駄なく、武器や仲間キャラを選ばなければなりません。この過酷システムが、ディストピアの世界観を補強するものとなっていました。
マルチエンディング
仲間キャラクターは全部で8人おり、それぞれのキャラとのエンディングや他の要素でのエンディングがあり、マルチエンディングとなっていました。1周が1時間前後で終わるので、周回しやすいゲームでした。選択によってエンディングが変わるので、何度も周回したくなりました。
※以下ネタバレ含みます。
エンディング前までは何とか苦しいけど、何とか希望が見えてきたかも・・・と思っていたら、クリアしてエンディングを見た時、何とも言えない悲しい結末となりました。たまたまバッドエンドなのかなと周回すると、また悲壮な結末に・・・。救いのない結末系のゲームでした。
チャレンジモード
メインモードクリア後の「やりこみ要素」です。徐々に難易度が上がっていくランダムステージを何日目まで生き残れるかチャレンジします。
メインストーリーではマルフーシャしか操作できませんでしたが、チャレンジモードでは、他のキャラも操作できます。(ステージをクリアするにつれて、少しずつ使用可能なキャラクターが増えていきます。)
遊んで良かった点
遊んでいて個人的に良かったと思ったのは以下の点です。
- キャラクターの魅力
- ディストピア的な世界観
- 手軽に楽しめる
キャラクターの魅力
ストーリーはほぼないですが、個性豊かなキャラクターたちのインパクトが強く、魅力となっていました。
特に上司だったライカさんが、厳しい性格と思いきや、面倒見が良く天然キャラで可愛かったです。
ディストピアな世界観
敵の侵攻に苦しみながらも、自国の重税にも苦しむという2重苦の設定は、ディストピアすぎて逆に魅力です。お金をやりくりして、自身を強化していくのがだんだん癖になります。
手軽に楽しめる
短いプレイ時間でクリアできるので、気軽にプレイできるのが魅力でした。ただ、ちゃんと考えて強化していかないと、途中で詰むこともしばしばでした。
遊んでイマイチだった点
遊んでいてイマイチだった点は以下がありました。
- 周回の単調さ
- 過酷なエンディング
周回の単調さ
各キャラクター+他の要素でのエンディングをすべて見るためには10周する必要があります。クリアまで1時間程とはいえ、繰り返すにはそれなりに時間がかかり、だんだんと単調に感じてきます。
過酷なエンディング
過酷なエンディングは、魅力でもあるのですが、救いのあるエンディングも欲しかったです。グッドエンドがまぁグッド?ですが。
まとめ
「溶鉄のマルフーシャ」は、ディストピアな世界観、魅力的なキャラクター、周回前提のマルチエンディングが魅力のゲームでした。気軽にプレイできて、タワーディフェンスの戦闘も癖になり、何度も繰り返し遊ぶことができました。可愛い女の子が酷い目にあうのが嫌でなければオススメのゲームです。
続編「救国のスネジンカ」が2024年に発売予定なので、そちらも楽しみです。