「クライマキナ/CRYMACHINA」のPS5版をクリアしたレビュー・感想です。
最初はありきたりな展開と思いきや、どんでん返しの繰り返しで驚かされるストーリーが楽しめました。
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「クライマキナ」クリアレビュー
人類滅亡後の未来を舞台に、神機という自己進化機械たちから「本物の人間」と認められて、生き残ることを目指すアクションRPGです。
エノアと名乗る機械の少女に、シュミレーション結果として復元された「元人間」である主人公レーベンたちが、“E×P”(イー・クロス・ピー)と呼ばれるポイントを吸収して本物の人間になることを目指します。
敵対する勢力の神機たちを倒していくストーリーとなっていました。
また、AIと人間の違いや感情とは何かなど、現代らしいテーマが扱われていました。
どんでん返し連発のストーリー
最初は記憶がおぼろげで戦う意味を持たないレーベンでしたが、データを集めていくと、自分に病気になった妹がいたことを思いだします。
「本物の人間」になれると、妹を「よみがえり」させることができると言われ、戦いに身を投じていきます。
前作シリーズをやっていると、よみがえりシステムのため最後まで障害となる敵を倒して妹を救う話になるのだろうと思っていましたが、見事に中盤でどんでん返しがありました。
そこからは、毎章ごとに新たな事実やさらなるどんでん返しがあり、物語がどんどん違う方向へ向かって行きます。
最後の事実が明らかになった時は、見事に叙述トリックにはまっていたので、驚きがあり楽しめました。
プレイ前はキャラゲーだろうと思い、ストーリーにあんまり期待していなかったのですが、驚きの展開続きでかなり良かったです。
そして、切ないラストとエンディングのスタッフロールの後のタイトル画面の”ある仕掛け”に驚きました。
タイトル画面を見た時に、「デトロイト ビカム ヒューマン」っぽいなぁと思っていたのですが、(デトロイトもタイトル画面で面白い仕掛けがありました)やっぱり仕掛けがあって良かったです。ハッピーエンド到達の仕掛けをぜひ体験してほしいです。
ハッピーエンドまでたどり着くと限定版「はなまるBOX」のボックス絵に繋がるので、限定版買っておけばよかった・・・となりました。
ボックスの描き下ろし画像は公式サイトでDLできます。ありがとうございます!
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— クライマキナ/CRYMACHINA 公式 (@crymachina_game) 2023年8月7日
はなまるBOX イラスト
作:ろるあさん(@Rolua_N)
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ぜひご活用ください💮
▼大きいサイズはこちらhttps://t.co/G1k5tnstne#クライマキナ pic.twitter.com/vy9ROSg8EO
キャラの掛け合いが良い
このゲームはストーリーを進めていく場合、バトルより会話シーンのほうが多いと思います。
最初はイマイチに思っていたのですが、それぞれのキャラの立ち位置が決まってくると会話の長さやテンポも良くなっていきました。
程よく?百合百合していたので、そちらが好きな人は楽しめると思います。尊い。てぇてぇ!(語彙力が溶けてる・・・)
一応、姉御肌でクールなミコトと家族が大好き過ぎるアミ、主人公のレーベンと機械少女のエノアの組み合わせですが、「家族」として全員が仲良い感じで良かったです。
特に、機械だからと感情を制御していたエノアが、感情を制御するのを止めたあたりから、やり取りがかなり良くなります。
泣いて笑ってプンプンするエノアちゃんが可愛すぎました。
だんだんと感情表現の幅が広がっていくのが良かったです。
ラスボスで思った事 ※多少ネタバレあり
※ネタバレがあるので、嫌な方は飛ばしてください。
ラスボスの立ち位置が、直近でクリアしたFF16と似たような存在だったのが偶然でも興味深かったです。
FF16クリア後にクライマキナを遊んだのですが、FF16のときはラスボスの新事実が明らかになってもフーンくらいでしたが、こちらはマジか!と驚きました。
新事実にたどり着くまで、プレイヤーの常識を逆手に取る感じの見せ方をしてたのが驚きに繋がったのかなと思いました。
音楽がめちゃくちゃ良かった
最初は発売日に買うつもりがなかったのですが、YouTubeで公開された曲を聞いてかなり気に入り購入に至りました。
エノア役の遠野ひかるさんの歌声がかなりマッチしていたと思います。
ボスとのバトルでは、歌付きの曲が流れるのでテンションが上がりました。
バトル
近中距離タイプのレーベン、オールラウンダータイプのミコト、高威力近距離タイプのアミ、とそれぞれ異なる戦法が楽しめました。
攻撃方法は以下の順序でコンボを繋げていくのがオーソドックスでした。
- 敵に通常攻撃を当てて態勢を崩し、WEAK状態にする
- 打ち上げ攻撃を使い、相手をDOWN状態にする
- 強力な必殺技「フィニッシュアサルト」で大ダメージを与える。
それに加えて、回復や回避などの効果があるエノアによる戦闘支援プログラムや「眷属機」での補助攻撃といった戦略も取れました。
眷属機
キャラクターの背面に浮遊する兵装が「眷属機」です。
眷属機は2つまで装備でき、それぞれに技を装着して攻撃パターンをカスタマイズできます。
近距離攻撃型、中距離攻撃型、遠距離攻撃型、自立攻撃型、防御特化型の5つのタイプがあり、効果も大きく異なるため、お気に入りのプレイスタイルで楽しめます。
難易度について
バトルは結構難しかったです。テンポが速く、こちらが攻撃していても相手も攻撃してくるのでダメージを受けやすかったり、回避に失敗するとコンボで大ダメージをくらったりとストレスが多かったです。
カジュアルモードでも、ダメージをくらうと一発でやられたりと難易度調整が上手くいっていないかなと感じました。
攻撃途中の回避ができなかったり、貯め攻撃のためにボタンを長押ししていたのにボタンを認識していないなどレスポンスの悪さを感じました。
やり込み要素
ステージは途中で分かれ道があり、探索ポイントがいくつかありました。
無理に進める必要はありませんが、レーザー避けや動く床を乗り進んでいくといったアクション要素が求められるものが多かったです。
ストーリーが進行するメインステージ以外にも、サブネットワーク(サブステージ)があります。
サブネットワークは他のステージで集めた資料を集め、キーワードとなる5桁の座標を見つけ出し、直接打ち込む必要があります。
サブネットワークには強敵がいますが、レアなアイテムをゲットでき、リターン&リスクのあるステージとなっていました。
はなまるな所(良かった点)
個人的に遊んで良かった点は以下がありました。
- 中盤からどんでん返しの連発ストーリーで意外性が多かった
- 甘々な百合が楽しめた
- 音楽が良かった
- エノアがすごくほめてくれる・はなまるをくれる
特に良かったのは、エノアがすごく褒めてくれるところでした。
「えらい」「はなまる」など肯定的な言葉をたくさん言ってくれます。
トロフィーの説明文でも、えらい、すごい、はなまると褒めてくれます。
イマイチだった点
イマイチに思った点は以下の3つです。
- ステージの単調さ
- バトルのレスポンスの悪さ
- 終盤にレベルが足りずストーリーが途切れる
ステージの単調さ
ステージは移動が長く感じました。
無駄に長い廊下や昇降に時間のかかるリフトなど、レベル上げで周回しなければいけない時はストレスでした。
もう少しステージの密度をあげてほしいと感じました。
バトルでのレスポンスの悪さ
コントローラーのボタンを押しているのにその通りに動いてくれない、ボタンを認識していないなどレスポンスの悪さを感じました。
貯め攻撃の長押しができていなかったり、回避ができずコンボ攻撃を受けたりとストレスに感じるシーンが目立ちました。
終盤、キャラのレベルが足りずストーリーが途切れる
このゲームはレベル差補正がきつく、レベル上の相手だとすぐにやられてしまいます。
序盤から中盤は、出撃キャラがある程度固定されていて集中して育てられましたが、後半は3人を均等に育てなければならず、レベル上げのためクリアしたステージを周回しなければいけませんでした。
終盤にかけてストーリーが盛り上がる半面、レベル上げのためクリア済みステージを周回しなければならず、ストーリーが途切れるのが残念でした。
あと、敵とのレベル差でもらえる経験値が変わる感じなので、周回を楽にするためレベルを上げるともらえる経験値が減っていくのがストレスでした。
「クライマキナ」レビューまとめ
私はゲームの体験で物語と音楽を重視するので、今作はかなり良作でした。
ゲーム性やバトルのやりごたえを期待する方にとっては、いまいちに感じるかもしれません。(アクションゲーム上手い人にとっては、バトル部分が面白く感じるかもしれません。)
どんでん返し連続のストーリーや音楽、エノアに褒めてもらえるのが気になる方はオススメです。