12月に体験したこと、遊んだゲーム、読んだ本で良かったことをまとめました。
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今月の良かったこと ~本・ゲーム・動画など~
月末に大阪中之島美術館の「テート美術館」展と「女性画家たちの大阪」展、2つの展覧会を鑑賞してきました。1年間のメンバーシップに入ったので、各展覧会が1回無料で鑑賞できるのでお得感がありました。
読書
先月に続き読書熱中が続いています。
ティアムーン帝国物語 コミック版 1,2巻
正式タイトルは「ティアムーン帝国物語〜断頭台から始まる、姫の転生逆転ストーリー〜@COMIC」です。あらすじはタイトルまんまで分かりやすいですね~。
断頭台回避のため自分ファーストに行動してるはずが、相手が深読みし良くとってくれて、物事も良くなってくるという喜劇が面白いです。次は相手がどう勝手に良く解釈してくれるんだろうという読み方をすると楽しめると思います。
トリリオンゲーム 1-8巻
最新巻まで一気読みしてしまいました。かなり面白かったです。
「一兆ドル稼ぐため、一緒に起業しよう」
コミュ力でなんでも乗り切ってきたハルとコミュ障だけどPCの腕前はピカイチなガクの2人組のサクセスストーリーです。最初に成功した結末が描かれているので、そこに至るまでどんな物語が展開されるのかと興味を持ちました。
天才かと思ったハルが突然奇天烈な行動をして、馬鹿なのか?と思っているとやっぱり凄かったという展開がいわゆるシリアスギャグとなっており、笑いながらも、お!と感嘆させられる絶妙さがハマります。
それぞれのキャラが自分の得意分野で力を最大限に発揮し、問題を切り抜けていく展開が熱くて先が気になります。
推し、燃ゆ
「推しが燃えた。ファンを殴ったらしい」
SNSで炎上した男性アイドルを推していた女子高生の物語です。なんとも現代らしい題材を見事に書ききった作品でした。
この作者は、日常のささいな動作・仕草の描写にリアリティがあり、その積み重ねによって、どんどん自分が主人公あかりと感情が同化していく感覚になりました。推しは私の背骨とまで言い、自分を支える一番の部分・生活の中心となり、どんどん他の事に無頓着になって壊れていく様が痛々しかったです。
好きな物に対し、つらい、しんどいなどネガティブな言い回しがされることがありますが、今まで私は理解できませんでした。でも、この小説を読んだ後、好きな物や人にはまりすぎた感情として少し分かった気がします。
比較的短い作品なのでサクッと読めておすすめです。
東京ディストピア日記
作者は桜庭一樹さんです。学生の頃は桜庭さんの作品をよく読んでいましたが、最近は全然読まなくなっていました。ですが、コロナ禍の記録ということで興味をそそられ、作者の作品を久々に読んでみました。
「東京ディストピア日記」は、桜庭一樹さん自身がコロナ禍の東京の2020年1月~2021年1月を記録した日記テイストの作品です。
世界や日本のコロナ感染者の数や様子、その当時起きた世界と日本のニュースなどがまとめられており、それに加えて身近な近所の出来事、作者が思った事も書かれています。コロナで大変なのに、2020年はアメリカでBLM運動といったデモが起こったり、中国の香港で混乱があったりと激動の年だったなと改めて思いました。
作者がコロナ疲れで精神が落ち込んでいく様子も感じ取れましたが、さすが小説家と思わせられる文章力もあり、ただの記録以上の価値があると思いました。アフターコロナの世界に入った今に当時を思い起こすために(といっても、まだたった数年前のことですが)読んでみると、新たな気付きがあるかもしれません。
世界でいちばん透きとおった物語
本は紙媒体派?それとも電子書籍派?私はどちらも利点があると思っていて、使い分けています。ですがこの本は電子書籍化不可能と謳われた作品で、最後まで読むと電子書籍化は難しいなと納得しました。
あらすじは、死去してしまった大御所ミステリ作家 宮内彰吾の不倫でできた子が主人公の物語です。宮内の実子から「親父が『世界でいちばん透きとおった物語』という小説を死ぬ間際に書いていたらしい。何か知らないか」という連絡をきっかけに、遺稿探しが始まります。
物語はシンプルで読みやすく、電子書籍不可の仕掛けの興味だけでなく先が気になる展開で一気に読んでしまいました。一体どんな仕掛けが?とネタばらしされるまで気付きませんでしたが、気付いたら今まで読んできたページをパラパラめくることになるでしょう。よくもまぁ、こんな大変な小説を書きあげたなぁと感心しました。本の感想を書こうとするとネタバレにつながってしまうので、どうぞご自身で読んで確かめてくださいとしか言えない作品です。
遊んだゲーム
今月はスパイダーマン2を遊びましたが、あんまりゲームしなかったです。来月にはストーリーをクリアして、FF7に備えたいなと思っています。
視聴した動画
今月はアマプラで結構映画を見ました。
劇場版 RE:cycle of the PENGUINDRUM[前編]君の列車は生存戦略
テレビアニメ「輪るピングドラム」の劇場版です。以前テレビアニメで見ましたが、「生存戦略ー!」と叫んでいたこと以外、内容は結構忘れていました。というより意味が分からなくて、フィーリングで見ていましたが、楽しかった思い出があります。
劇場版は総集編のダイジェストにはならず、再編集されてかなり見やすいと思いました。結構分かりやすくて、あれ、こんなに分かりやすかったかな?と逆に思ってしまいました。
磯原監督作品の「さらざんまい」で実写風景にアニメキャラを動かす演出が面白かったですが、今作でも、新しい場面で実写風景+アニメキャラの演出があり良かったです。
かなりシリアスなストーリーのはずですが、コミカルでポップな演出や劇中歌のおかげで暗くなり過ぎず楽しんで見れました。
さよならの朝に約束の花をかざろう
数年前に見ましたが再視聴。ちょうどアニメで、長寿のエルフが人間の勇者が亡くなった後に思い出を振り返るために旅をする「葬送のフリーレン」が放送されていますが、本作も長寿の種族イオルフの物語です。イオルフの少女マキアが人間の赤ちゃんを育てて、がっつりと短い命の種族と関わりあっていきます。
男の子の赤ちゃんの子育てから始まり、思春期には距離ができて・・・と母は強しだなと思う内容でした。老いない親と老いた子どもが最後に出会うまでをしっかり描き切っていたのが良かったです。
岡田麿里さんの脚本は、何気ない言葉が凄く印象に残ります。今作では犬が寿命でなくなってしまい埋める時に、弟が兄に、浅く土に埋めよう、犬がもし生き返ったら出られないからと言うシーンがあり、私も子供の時に飼っていたウサギを埋める時に同じように考えたことを思い出しました。きっと、岡田麿里さんは子供時代から思ったことを大切に記憶しつづけている人なのだろうなと思いました。
劇場版 RE:cycle of the PENGUINDRUM[後編]僕は君を愛してる
「輪るピングドラム」の劇場版後編です。前半は分かりやすくなっていましたが、後編は、回想シーンなどが連続してやっぱり分からなくなりそうでした。アニメの結末は忘れてしまったのですが、アニメとはたぶん違う別エンドになったのかなと思います。
捨て猫を見た時の陽毬の「たぶん、最初はかわいがられたんだよ。でも”かわいい”が消費された。」というセリフが心に残りました。
テロやこどもブロイラーなど結構きつい内容がありますが、抽象的な話と絵で魅せられました。なんだかよく分からないけど、何か雰囲気が良くて勢いで最後まで見てしまう・・・そんな魅力のある作品でした。
チャーリーとチョコレート工場
子どもの頃みた作品ですが、改めて見てみました。ウンパルンパの踊りと歌に当時ハマっていました。
ティム・バートン監督の独特の色彩の世界に、ジョニーデップの強烈なキャラが魅力でした。ブラックジョークも多く、大人になって見ると、皮肉たっぷりのユーモアが面白かったです。
映画「ウォンカとチョコレート工場のはじまり」が公開されていますね。ちょっと設定が違うらしいですが。
プロフェッショナル仕事の流儀「ジブリと宮﨑駿の2399日」
約80分で濃密すぎる内容でした。「君たちはどう生きるか」の制作過程を時系列順に流していくのかな~と思っていたら、ナウシカ以前の作品から今までのジブリ作品に至るまでの、宮崎駿監督から高畑勲監督への尊敬やライバル心、認めてほしい、見返したいなどいろいろな感情ごちゃまぜの物凄い重い思いが炸裂していました。パクさん(高畑勲監督)に憧れて人格が変わって、筆跡を真似するなどかなり重かったです・・・。「脳みそのフタを開ける」などの名台詞も多く見ごたえのあるドキュメンタリーでした。
「君たちはどう生きるか」の主人公 眞人=宮崎駿監督、大叔父=高畑監督、サギ男=鈴木敏夫と考察されていましたが、本人の口からもはっきりと言われていて興味深い内容でした。メタ的な視点からもう一度映画を見たいなと思いました。
番組の最後には「めんどくさい」と言いながらナウシカと巨神兵の絵を描いている宮崎駿監督のシーンが!どういうことでしょうか?
今月の良かったことまとめ
もう1年終わりですね。今年もあっという間に過ぎ去った感じです。
振り返ると、今年も色々と経験できたなと思います。来年も楽しんでいきたいです。