「零 ~濡鴉ノ巫女~」(ぜろ ~ぬれがらすのみこ~)をクリアした感想やレビューを紹介します。
怖いけど美しい、進みたくないけど進みたいと思わせる不思議な世界でした。
「零 ~濡鴉ノ巫女~」クリアレビュー
PS5版「零 ~濡鴉ノ巫女~」をクリアしたので感想や評価を書いていきます。
ホラーゲーは苦手なので、実質初プレイのホラーゲー(ノベルゲームのぞく)でした。
道中はめちゃくちゃ怖かったですが、なんとかエンディングまで辿り着くことができました。
序盤の感想は以下をご覧ください。
女の子が可愛い
「零」シリーズ、ひいてはコーエーテクモの描く女の子は可愛いかったり美人だったりと魅力的です。
他のホラーゲーは絶対無理という人でも零はやってみたいかも……という方も少なくないでしょう。
「零 ~濡鴉」でも操作できる女の子が2人(不来方夕莉と雛咲深羽)おり、どちらも可愛いです。
さらに、登場するサブキャラたちも美人ぞろい。
敵の霊も美人だったりあられもない姿だったりと怖さを半減?させてくれます。
謎の慣習や和風な雰囲気
ザ・和風な雰囲気がすごく良かったです。
山岳信仰、巫女、幽婚という謎の儀式、廃墟になった日本家屋、神社……などすごく刺さりました。
ステージも暗くて怖い雰囲気が多いですが、どことなく美しく感じる場所もありました。
ストーリーは、はっきりと語られませんが、落ちている書籍や日記、メモなどから過去を垣間見たり、霊を倒した時に「看取り」で過去を追体験することで、昔何があったのかを考察することができます。アイテムを拾ったりして普通にプレイしているとストーリーはある程度理解できます。
雨や川で濡れる
雨なのに傘をささなければ濡れ、川で倒れると濡れます。当然のことです。
そして濡れると、服が少し透けます。当然のことですよね。
濡れた状態だと射影機戦でのダメージ量が増していくメリットがあります。反面、霊との遭遇確率や被ダメージ量も上がってしまうデメリットもありゲームのシステムとしても優れたものでした。
ストーリーも水がとても大切なポイントとなります。
コスチュームも色々な種類があり、ちゃんとそれぞれの衣装で濡れ表現がるのもグッドでした。
慣れてきたと思ったら驚かされる
最初はゆっくりした歩き、暗い部屋を懐中電灯一本で歩く、ドアをおっかなびっくり開ける、アイテムに恐る恐る手を伸ばす……それだけで怖いです。
でも、だんだん慣れてきます。ドアを開けても何もない、奇妙な人形も動かない、大丈夫大丈夫……と思っていると驚かされます。全体を通し、だんだん怖さのレベルを上げてくるので最後まで気が抜けませんでした。
特に最終章1つ前の13章にかなり驚かされました。今まで大丈夫だと思っていたものが全部この時にとっておいたのか!?という感じで驚かせてきます。
フォトモード楽しい!
怖くて進めなくなったらフォトモードで息抜きしましょう!女の子たちの可愛い姿を写真に収めて恐怖を和らげることができます。
ただし、表情のレパートリーは緊張、恐怖など負の感情しかありません……。霊たちと一緒に撮影させることもできます。
私はかがり火を持った霊を照明に使ってました。ステージがどこも暗いので。
デメリット
いまいちだなと思った点を挙げていきます。
怖い・・・
いやまあホラーゲーなので怖くないとだめだと思いますが、怖かったです。
「VERY EASY」モードが搭載されているので、どうしても無理!という方はベリーイージーで挑戦してみてはいかがでしょうか。
といっても怖いのは戦闘中でなく、そろそろ出る?出ない?という瞬間なので怖さは変わりませんが……。
セーブポイントが分かりにくい
オートセーブなので任意でセーブができません。
ゲームを途中でやめると前回のセーブポイントからのスタートとなります。けっこう進んでいてもチェックポイントをまたいでいないとその前のポイントまで戻されるので、用事などで急にやめたいときに不便でした。
深羽があまり活躍しない
深羽は最初のチュートリアル以降中盤まで出てこず、その後もあまり活躍する機会がありませんでした。
もうちょっと彼女を動かしたかったなと思いました。
周回が面倒
最終章はマルチエンディングとなっているので周回する必要があります。
それまでの章は30分から1時間程でクリアできますが、最終章は長めとなっているので何回も周回するのが面倒に感じるかもしれません。
エンディングは夕莉と深羽が2種類、蓮が4種類あります。蓮のエンディングを全て見るため他の2人は同じエンディングを見なければいけないのは残念でした。
操作がダブってミスする
R2ボタンが、影見(目的の場所へ案内する影を見ることができる)と、アイテムを拾うの2つに割り当てられており、アイテムを拾おうとすると誤って影身してしまうことがよくありました。
あと敵を倒した後に看取りで追加ポイントや過去を見ることができますが、この操作もなかなか上手くいかないことがありました。
この笑顔を見るために頑張ってきた
最終章を初めてプレイすると、深羽がいい感じのエンドで、蓮はあっさり終わり、夕莉はバッドエンドとなってしまいました。
せっかくここまで頑張ったのにあんまりな終わり方だと思い調べてみると、マルチエンディングだということが分かりました。普通に敵を倒すと良い終わりを迎えるかというと、そうでもなく条件が難しいところもありました。
個人的に蓮のエンディングは4つある中で、遺髪を選択し、白菊との戦闘中に箱の近くで無抵抗でいるという自分でプレイしていると絶対気付かない選択肢のエンディングが一番好きです。切なくも清々しい終わり方でした。白菊ちゃんええ子や~。
最後の夕莉は、看取る場所でエンディングが変わります。ハッピーエンドの方の選択をすると、今まで暗かった景色が明るくなり、密花さんに呼びかけられ夕莉が振り返ります。
その時の夕莉の微笑みが、「あぁこのゲームクリアできて良かった」という気分になりました。スクショは載せないので是非最後までプレイし、ご自身の目で夕莉の微笑みを確認してください!
クリア後も楽しめる
クリア後は、「NINJA GAIDEN」に登場する「あやね」を操作して楽しめる特別ミッションが遊べるようになります。
物陰に潜み、霊たちをかわしながら任務を遂行するという、本編とはひと味違ったプレイスタイルが楽しめます。