PS5「Stellar Blade(ステラーブレイド)」のプレイレビューです。世界観や音楽の雰囲気がよく、美麗キャラで爽快アクションが楽しめました。
- Stellar Blade レビュー
- ストーリー:失われた楽園を取り戻す戦い
- アクション性の高い戦闘システム
- フィールドの特徴
- カスタマイズ性の高さ
- 雰囲気が良い音楽
- 釣り
- ニーアオートマタの影響
- Stellar Bladeの良い点とイマイチな点
- 可愛いヒロインと雰囲気最高な爽快アクションゲーム
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Stellar Blade レビュー
「Stellar Blade(ステラーブレイド)」は、韓国の開発スタジオShift Upが手掛け、PlayStation 5専用タイトルとして発売されたアクションゲームです。未知のクリーチャーが蔓延る荒廃した地球を取り戻すため、主人公イヴが美麗アクションで奮闘します。
ストーリー:失われた楽園を取り戻す戦い
地球は「ネイティブ」と呼ばれる凶悪なクリーチャーに占領され、残された人類は宇宙コロニーでの生活を余儀なくされています。コロニーの部隊に所属するイヴは、ネイティブによって壊滅した地球を取り戻し、人類を救うミッションのため地上へ降り立ちます。
イヴは、地上を探索し人類の文明の跡を巡ることで、隠された真実を解き明かしていくことになります。
世界の雰囲気がいい
ポストアポカリプスな世界観がよく描かれており、雰囲気がいいゲームです。でも、登場人物たちの行動には時折違和感を覚える場面もあり、「結局なぜ?」と疑問が残る部分もありました。このゲームのストーリーは深く考えず、世界観などの雰囲気を味わうなら楽しめました。
主要なサブクエストのストーリーがいい
サブクエストはたくさん用意されており、ほとんどは過酷な世界観を反映した救われない結末が多かったです。そんな中、たまに訪れるハッピーエンドのストーリーがいいアクセントになっていました。
主要なサブキャラには、複数のサブクエでキャラや世界観の掘り下げがありました。特に、バーにいる歌手のアンドロイド、エンヤのエピソードは、バーのマスターとの関係を深めたり、過去の出来事が明かされたりするストーリーが印象的でした。
カヤとのサブクエは、結末が予想できましたが、過酷な世界で健気に生きようとする少女のエピソードでした。サブキャラのサブクエはクリアするとショップの商品が増えたりなどの特典もありました。
アクション性の高い戦闘システム
「Stellar Blade」は、アクション性が高く上手く決まれば爽快なバトルが楽しめました。コンボアクションや、パリィ、回避を駆使したバトルシステムは、爽快感と緊張感がありました。
敵が複数で襲いかかってくる場面では、ストーリーモード(イージー)でも難しい時があり、やりごたえを感じられました。また、フィールドでの戦闘では、敵がかなりの距離を追いかけてくるため、移動中に戦闘が避けられないことがあり、やや煩わしく感じることもあります。
基本アクション
「Stellar Blade」のバトルシステムはシンプルながら深みがあります。通常攻撃は、□ボタンで軽攻撃、△ボタンで重攻撃を行い、これらを組み合わせて多彩なコンボを繰り出せます。また、L1ボタンと○△□×ボタンの組み合わせで発動するベータスキルや、銃を使った遠距離攻撃もあり、戦術の幅が広がります。
防御アクション
防御アクションも重要で、L1ボタンで防御姿勢を取ります。タイミング良くL1ボタンを押すとジャストパリィが発動します。パリィが成功すると、バーストスキルなどのエネルギーが溜まっていくので、積極的にパリィをしていくメリットもありました。
特殊アクション
敵が青色や黄色などに光ると、ガード不可な特殊な攻撃を繰り出してきます。その時は、特殊なコマンドを入力することで、反撃し攻撃を与えることができます。色によってコマンドも違うので最初は戸惑うこともありました。
難易度設定
設定でアクションアシスト機能を使用することで、ジャストパリィや回避のタイミングが緩和され、初心者でも楽しめるように配慮されています。難易度は「ストーリー」「ノーマル」「ハード(ストーリークリア後に解放)」から選択可能で、自分のプレイスタイルに合わせて調整できます。
スキルツリー
スキルツリーで強化していくことで、戦闘は多彩になります。ただ、コマンドも増えていくので、自分にあった攻撃方法を中心に覚えていき、徐々に増やしていくと混乱せずにすみそうです。
フィールドの特徴
Stellar Bladeでは、複数のエリアに分かれています。広くてサブクエや探索のやり込みができるフィールドと、リニアな体験ができるほぼ1本道のステージに分かれていました。
広大なフィールドで探索
広大なフィールドは、メインストーリー以外にも自由に探索できる要素がありました。サブクエや収集要素が豊富に用意されており、寄り道も楽しめます。的当てや障害物競争といったミニゲームの要素もありました。
空き缶を集めるイヴがノリノリで可愛かったです。
1本道ステージではスリリングな体験
メインストーリーを進めるための1本道のステージもあり、ストーリーを進める爽快感がありました。例えば、崩壊していく道を走り抜けたり、墜落していく電車を飛び乗るスリリングな体験は、広大なフィールドではやりにくい演出だったと思います。
ちょっとした枝分かれ道の先にも、ちょっといいアイテムや宝箱があったので、探索要素も楽しめました。
広大なフィールドとリニアな体験ができるステージとメリハリがあり、最後までゲームを楽しめる要素となっていました。
カスタマイズ性の高さ
主人公イヴの衣装や髪型は、カスタマイズ可能です。未来的なぴったりとしたスーツや、肌色多めな服からアイドルのような可愛い服、韓国ファッションなど多彩な衣装が用意されていました。
サブクエなどでフィールド探索する時に気分転換になりました。髪型も豊富でしたが、設定上ポニーテールになるので、ポニテと合わない髪型もあり選択が狭かったです。
雰囲気が良い音楽
音楽は終末世界の雰囲気を盛り上げる良曲が多かったです。安全地帯のキャンプでは落ち着いた曲が流れ、戦闘時には疾走感のある曲が場面を盛り上げました。英語と韓国語の歌つきの曲もあり良かったです。
釣り
釣りができるのも本作のポイントです。なぜオアシスに巨大な魚が⁉とツッコミたくなりますが、そこも楽しみの一つです。
魚がかかるまで時間がかかる時もありましたが、その間イヴをグルグル眺めていると時間が経つのも忘れることでしょう。
ニーアオートマタの影響
ディレクターのキム・ヒョンテ氏がインタビューで語っていますが、ニーアオートマタの影響が強くでているなと思いました。私もニーアはすごく好きな作品で、それを意識して作られたということを知り、本作を遊ぶきっかけになりました。
世界観や雰囲気、音楽、バトル(バトルに関しては、ニーアと違う点も多いですが)などかなり意識して作られているように感じました。そのため、良くも悪くもストーリー展開が予想でき、やっぱりそうだったかという結末でした。
キム・ヒョンテ氏とヨコオタロウ氏の対談記事も興味深かったです。
Stellar Bladeの良い点とイマイチな点
Stellar Bladeの良い点とイマイチな点を簡単に挙げていきたいと思います。
良い点
良い点はグラフィックや世界観、爽快なアクション、イヴの衣装などです。
グラフィックと世界観
Stellar Bladeは、ポストアポカリプスやSFの世界観が丁寧に作り込まれており、荒廃した世界を歩き回るだけで楽しかったです。探索中に発見できるデータやストーリーから徐々に明らかになる世界の謎も魅力的でした。
爽快なアクションとボスバトル
多彩なコンボアクションと、ボスとのバトルの迫力が魅力です。テンポの良い戦闘は、爽快でした。特にボス戦での演出や難易度のバランスは絶妙です。
豊富なサイドクエストとカスタマイズ性
メインストーリー以外にも多くのサイドクエストが用意されており、ステラーブレイドの世界を深く堪能することができました。また、主人公の外見を自由に変更できるカスタマイズ機能で、色々な衣装をイヴに着せたくなります。
イマイチな点
遊んでいてイマイチに感じたのはオートセーブや慣性のある動き、ストーリーです。
セーブシステムの不便さ
セーブがオートのみで手動セーブができません。エンディングはマルチエンディングとなっていますが、やり直しができない点が不便に感じました。複数のエンディングを見たい場合、周回プレイが億劫に感じられるかもしれません。
慣性のある動き
イヴを操作する時、スティックを戻しても慣性で1歩ほど進んで止まる時がありました。普段は気にならないのですが、高所での移動が多いステージもあり、その動きで落下してしまうことも1度や2度ではなく、ストレスに感じました。
ストーリーの分かりにくさ
世界観の雰囲気は好きなのですが、ストーリー展開や背景設定は理解しづらく感じられることがありました。キャラクターの言動が唐突すぎたり、なぜそうするのか理解できない場面もありました。もっと主要キャラの掘り下げをしていると違和感なくのめり込めたと思います。
高い難易度
「Stellar Blade」はアクションゲームなので、簡単なモードでもアクション初心者にはやや難しいと感じられるかもしれません。一気に駆け抜けようとせず、1体ずつ対処していく必要がある場面もあり、爽快感に欠けることもありました。
可愛いヒロインと雰囲気最高な爽快アクションゲーム
「Stellar Blade」は、美しいヒロインと爽快なアクション、雰囲気のある世界観が特徴のアクションゲームです。一部ストーリーの唐突さも感じられましたが、全体のプレイ感が高く没頭して遊ぶことができました。
私の場合、サブクエを全て達成し、メインストーリークリアまで38時間でした。長すぎず短すぎない量のゲームだったので満足です。