「ペルソナ5 スクランブル ザ ファントム ストライカーズ」をクリアした感想やレビューを紹介します。
仲間と一緒に日本全国を旅しつつ、世直しもしていく全国世直し旅行の物語です。
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「ペルソナ5スクランブル」レビュー
「ペルソナ5 スクランブル ザ ファントム ストライカーズ」はPS4とスイッチでプレイできますが、この記事ではPS4でプレイしたレビューとなっています。
ペルソナ5スクランブル(P5S)は、ペルソナ5のクリア後の物語が描かれます。(P5Rのキャラクターたちは登場しないので、PS5からの後日談という感じです。)
「ペルソナ5」や「ペルソナ5 ザ・ロイヤル」を未プレイでも、戦闘は楽しめますが、ストーリーは分からないかもしれません。是非「ペルソナ5」か「ペルソナ5 ザ・ロイヤル」のプレイをおすすめします。(個人的には追加要素もあるペルソナ5Rがおすすめ)
無双とも違った戦闘システム
前作にあたるペルソナ5はコマンドバトルのRPGですが、スクランブルはアクションRPGとなっています。
無双シリーズでおなじみコーエーテクモゲームスとコラボした作品で、PVを見ていると敵がワラワラいるのでペルソナ無双か?と思っていました。
ですがプレイすると無双ではなく、ペルソナ5のバトルだと感じました。


ペルソナ5スクランブルの戦闘は、「通常攻撃」、「スキル」、「銃撃」の3つの要素で構成されています。
通常攻撃
通常攻撃はテンポよくキャラクターそれぞれの特徴ある攻撃ができ、無双らしさがあります。
□ボタンと△ボタンを組み合わせて軽快に連続攻撃を繰り出していきます。
スキルや銃撃
ペルソナによるスキル攻撃や銃撃は、時間が止まりコマンドを選択する形式になります。このあたりの操作感はRPGのペルソナらしさが出ていました。
弱点を突く事で戦況が大きく変わる
ペルソナ5では弱点を突くことで、こちらに有利になっていきます。
ペルソナ5スクランブルでもスキルや銃撃で弱点を突くことが重要になってきます。
弱点を突く事で「ダウンゲージ」を削っていき、削りきると相手はダウンするので仲間全員で攻撃する「総攻撃」が可能です。
弱点を突く→敵をダウンさせる→総攻撃 のコンボがつながると爽快感抜群です。
ペルソナチェンジ
主人公は色々な属性を持つペルソナを複数所持でき、敵の属性によって有利なペルソナを交代していくことができます。
ペルソナによって自身の弱点やパラメーターも変化するので、戦闘中に臨機応変に切り替えてどのペルソナで戦かうか考える楽しみがあります。
それぞれのペルソナにはレベルがあり成長させたり、合体させてさらに強いペルソナを生み出したりとやりこみ要素もあります。
仲間を切り替えて戦う
戦闘では仲間キャラもプレイアブルとなっています。戦闘中にリアルタイムで操作キャラクターを切り替える『バトンタッチ』が可能です。
主人公のペルソナで弱点を狙うもよし、有利属性を持つ仲間で戦うも良しです。
仲間のキャラクターは、それぞれが個性的な操作感ですが戸惑うこともなく、どのキャラでも楽しめました。
敵キャラがワラワラいるので無双シリーズのような爽快感もありつつ、プレイしていると間違いなくペルソナ5の続編だと感じるバトルシステムでした。
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ペルソナ合体
ベルベットルームでペルソナ同士を合体させ、新たなペルソナを作り出すことができます。
ペルソナ5では2体のペルソナを選んで合体させるやり方でしたが、スクランブルでは生成したいペルソナを選んで、合体に必要なペルソナを選ぶというやり方に変わっていました。
初期レベルが低いペルソナでも、レベルを上げると強力なペルソナ合体の素材にできたりと、前作よりサクサクとペルソナ合体ができました。
主人公のレベルが上がると、生成できるペルソナも増えていくというシステムで、ペルソナの数も100体ほどと今までと比べて少ないです。
ナンバリングのシリーズよりストーリーは短いので、ペルソナ5スクランブルではこのシステムでちょうど良かったと思います。
しっかりと作りこまれたストーリー
初めは、ファンサービス的な作品でしょ?と思っていましたが、ペルソナ5スクランブルはストーリーがしっかり作りこまれており、前作と同等の感動を味わえました。
人によっては、こっちの方が好みという場合もあるかもしれません。
仲良し度マックスから始まる全国旅行


前作ペルソナ5では、仲間全員の好感度を上げるため一緒にお出かけしたり、プレゼントを渡したり、人間パラメータを上げたりと時間と労力をかけました。女性陣には思わせぶりな態度を取り、そのせいでバレンタイン翌日に修羅場イベントが発生したのもいい?思い出です。
そんな時間をかけて発展させた友情関係マックスの状態からペルソナ5スクランブルが始まるわけですから、前作をプレイしている人はそれだけで感動ものだと思います。
夏休みの1ヶ月、仲の良い友達と北は北海道、南は沖縄と日本の有名な都市を転々と車で旅するストーリーは、面白くないわけがありません。
前作と似ているけど異なる状況
前作では、悪人の歪んだ欲望が具現化した世界「パレス」から、歪んだ心「オタカラ」を盗んで改心させるストーリーでした。
今作では、日本各地で謎の怪事件「改心事件」が発生し、異世界「ジェイル」の王(キング)が人々の願いを奪っています。


しかし、キングは根っからの悪人ではなく、むしろ良い人であったりと、前作と似ているけど異なる状況です。
パレスとジュエルの関係はあるのか?「改心事件」はなぜ起こっているのか?謎を解明していくストーリーも目が離せません。
新キャラ2人がとてもいい
今作では、謎のAI少女ソフィア(ソフィー)と長谷川 善吉という2人の新キャラが登場します。プレイ前は、この仲良しグループに新たに加わるキャラは必要ないのでは?と思っていましたが、プレイ後はこの2人がパーティーに加わって良かったと感じました。
長谷川 善吉は、主人公たちと違って娘のいるおじさんです。最初は飄々としたどこか諦めのあるキャラでしたが、だんだんと昔の熱さを取り戻していく様は、プレイヤーも熱くなれました。(学生たちより善吉に年齢が近いので感情移入しやすかったのかもしれません。)
AIに心はあるのか? この命題は、それこそ色々な映画・小説・ゲームなどで語りつくされています。しかし、”ペルソナ”という存在があるペルソナ5の世界で提示される答えはAIの可能性を信じたくなるものでした。
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スタイリッシュなシステム
ペルソナ5といえば、スタイリッシュなシステム画面も評価が高かったですが、スクランブルでも負けず劣らずスタイリッシュでした。
メニュー画面やショップ画面など、カーソルを動かしているだけでも楽しさを感じます。
特にソフィアのショップの画面は、ソフィアが可愛いです。買い物をしているとソフィアが鼻歌を歌うのですが、これもちゃんと伏線(というほどのものでもないです)があって、回収された時に感動しました。
プレイステーション5で快適に
スイッチ版はロード時間が長いという評価を見ます。
PS4版はそこまで気になりませんが、ベルベットルームに入るときの長さは少し気になりました。
私は最初PS4proでプレイし、途中からPS5でプレイしたのですが、ロード時間が短くなったとはっきり分かる程でした。
PS5版のソフトはありませんが、PS4版でPS5向けにアップデートされているように思います。
PS5では、決定ボタンもちゃんと表記が✕ボタンに対応されていました。
単なるファン向け作品ではない続編
「ペルソナ5スクランブル」は単なるファンサービスの作品ではなく、しっかりと作られた続編でした。
「ペルソナ5」か「ペルソナ5 ザ・ロイヤル」をプレイしたことがあるという人は、スクランブルもプレイして損はない作品です。
前作を未プレイの人は、前作のゲームをプレイするかアニメであらすじを確認するとより没入感のある体験ができると思います。