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「Kena: Bridge of Spirits」(ケーナ: 精霊の橋)レビュー 3Dアニメーションを自分で動かすようなゲーム

「Kena: Bridge of Spirits(ケーナ ブリッジ オブ スピリット)」(ケーナ: 精霊の橋)をクリアした感想・レビューです。

自然豊かな舞台でピクサーアニメっぽい癒し系ゲームかと思いきや、難易度の高いバトルのあるゲームでした。

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Kena: Bridge of Spirits レビュー

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ハイクオリティな3Dアニメーションで描かれるスピリチュアルな世界

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元アニメーションスタジオが制作したゲーム

「ケーナ」を制作したスタジオEmber Labは、元はアニメーションスタジオでアニメーションCMのキャラクターを開発しており、今作が初のゲーム製作とのことです。

まるでピクサー映画を自分で動かしているかのような完成されたグラフィックは、初めてのゲームだとは思えない完成度でした。

ボリュームは値段相応のものでしたが、美しい映像を体験するために、「ケーナ ブリッジ オブ スピリット」をプレイするのもありだと思います。

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生き生きとしたキャラクターたち

ゲームのイメージは、「大神」+「ピクミン」に「風ノ旅ビト」のエッセンスをかけてピクサー映画に加工した感じです。

バトルに関しては思う所もあったので、そういった点も含めて「Kena: Bridge of Spirits」(ケーナ: 精霊の橋)のPS5版をプレイした感想やレビューを紹介します。

アジア的な死生観や自然観を持つオリエンタルな雰囲気

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アジア的な死生観や自然観のゲーム

主人公ケーナは、現世に留まっている魂をあの世へと導く「スピリットガイド」として旅をしており、とある山の麓にある村にたどり着きます。

その村は廃墟となっており、未練ある魂の願いを聞き入れつつ村(山全体)に何が起こったのかを解明していきます。

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日本や東南アジアなどアジア全体を混ぜた世界観

登場人物がタローやトシといった日本人名があったり、地蔵やキツネの像があったりと日本的な所もありますが、ビジュアルや音楽など全体的に東南アジアの死生観や自然観が含まれており、アジア全部をごちゃまぜにした感じです。

小さな精霊「ロット」と旅をする

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精霊ロット

ケーナは、黒くて小さい精霊「ロット」を各地で発見し、一緒に旅をします。

ロットはケーナの後をついて来たり、途中で休憩していたりと可愛いくて癒されます。

システム面では、物を移動させたり、敵にぶつけてひるませたり、進む方向をさりげなく示してくれたりと助けてくれます。

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ロットを使って物を移動させることも

色々な場所にロットが隠れているので、それを探していくとケーナ自身の能力がアップし、多彩な技を覚えられるようになります。

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帽子をかぶせてロットを個性的に

また、屋台で色々な帽子を購入しロットにかぶせられるので、同じ形でも個性を出すことができる遊び要素もあります。

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物語後半ではロットがワラワラ
音声は吹き替えなし

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ケーナ役の声優さんの英語が聞きやすかった

音声は英語オンリーで、日本語の字幕が付いています。

といってもケーナ役の声優さんは、ゆっくりと分かりやすい英語を話してくれるので、すごく聞きやすかったです。ディズニー映画を英語で聴いてる感じでした。

会話シーンもそんなに多くはないので、日本語吹き替えがなくても困ることはありませんでした。

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ハードコアなアクションが求められる戦闘

ディズニー風の映像やロットの存在で癒し系のゲームかと思いきや、そうでもないのがポイントです。

山全体が謎の汚染に侵されており、そこから敵が現れます。しかし、ロットには汚染された自然を浄化し癒す能力があるので、ロットを使って山を浄化していくのが目的となっています。

難しめのバトル

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ボス戦は特に難易度が高い

バトルパートは難易度が高く、ノーマルでも難しいと感じる人もいると思います。

私は途中からイージーに変えてプレイしました。

ケーナは、近接攻撃と遠距離攻撃の弓矢、防御、パリーなどが使えます。(最初は近接攻撃のみでだんだんと覚えていきます)

戦闘開始時は、ロットは怖がって隠れてしまいますが、ケーナが頑張ってバシバシしてるとロットのテンションも上がり手伝ってくれるようになります。

ロットを敵に向けて足止めさせたり、弓矢に乗せて貫通攻撃をくりだせたりと強力な助っ人となります。

爽快感が足りない

各種能力を駆使して敵を倒す必要があるのですが、特定の倒し方でないとダメージが入らなかったりします。

敵が固く攻撃が効きにくかったり、動きが速くてこちらの回避が間に合わなかったりとごり押しが効かなく考えて動く必要がありました。

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弓が便利なので後半は弓ばかり使用することに

ジャンプして弓を引くとスローモーションになるので、後半は遠距離攻撃で弱点を狙うというワンパターンばかりになってしまいました。

バトルは敵の固さや回避の難しさから爽快感が足りなく感じます。

ほのぼのイメージでゲームを購入するとギャップに戸惑うかもしれません。

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探索や謎解き

ゲームの進行は基本的に一本道です。

アクションを駆使してフィールドを進む→次の場所に向かうための謎解き→バトル といった形で進んでいきます。

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物を移動させて高い場所に移動したりといった謎解きも

フィールドでは、散らばったロットを探したり、倒れている像をロットを使って起き上がらせたり、ロットの帽子を集めたりといったことができます。

謎解きも難しいものではなく、直感的に解けるものが多く良かったです。

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ロットの可愛さに癒される場面も多々あり

ただ、一定時間内にアクションを行う必要のある謎解きもあるので、苦手な人もいるかもしれません。

他にも色々なシステム

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フォトモードではピースなどいろいろなポーズを取ってくれる

フォトモードが実装されており、カメラに合わせてキャラクターたちがポーズをとってくれるモーションがあったりと良かったです。

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座ってロットとコミニケション

座ってロットとコミニケションが取れたりとゲーム進行には関係のない部分でもこだわりが感じられました。

ロットとともにオリエンタルな世界を探索

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一本の映画をプレイしたような体験

山で何が起こったのか、ロットは一体何者なのか、そういったストーリーは綺麗にまとめられており、一つのアニメーション映画をプレイする体験が得られました。

バトルは思っていたより難易度があり、爽快感を求めているとイメージと合わないかもしれません。

グラフィックは文句なしに最高だったので、次回作はこの路線でバトルシステムを改良してボリュームを増やすと名作が生まれそうな予感がします。