「Horizon Forbidden West」(ホライゾン フォビドゥン ウェスト)をクリアしたので、感想やレビューを書いていきます。
どんどん広がっていく世界観や終わらないサブクエ、進化したグラフィックや戦闘アクションなど前作から正当進化した続編となっていました。
- 圧倒的なスケールの物語が紡がれるホライゾン
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圧倒的なスケールの物語が紡がれるホライゾン
前作「Horizon Zero Dawn」(ホライゾン ゼロ ドーン)では、古代文明レベルの生活をしているのにハイテクノロジーの塊である機械の獣が闊歩する世界観になんじゃこれっ!と圧倒されました。
今作「Horizon Forbidden West」も物語が繋がっており、さらに壮大な物語への序章となるストーリーが紡がれていました。
主人公アーロイ以外の人物にも焦点が当てられ、前作以上にホライゾンの世界を感じられる作品となっていました。
「Horizon Forbidden West」をPS5でプレイした感想やレビューを紹介します。
そこに住む人たちが感じられる世界観
前作以上に気に入った点が、文明崩壊後の世界に生きる人たちの生活の息吹を感じられたことです。
会話シーンもメインストーリー以外のサブクエストでも、表情やボディーランゲージの動きがしっかり表現されていました。
今作では主に3つの部族がいる西部が舞台ですが、それぞれの集落を訪れると雰囲気が異なり人々の生活を感じられました。
魅力的なサイドストーリー、サブクエスト
特に、サイドストーリーやサブクエストが細かく作られているなと感じました。それぞれに、ちゃんとストーリーがあるので単なる”お使い”でなかった点が良かったです。
あるサブクエをクリアすると、彼らの行動が次のステップへ進んで、また違ったサブクエが発生し(例えば、道中である人を助けると、その人が集落にたどり着いて、またサブストーリーが発生するなど)そこに住む人たちの時間がプレイヤーと同じように進んでいるように感じました。
地球は危機的な状況になっていますが、アーロイの行動により、ちょっと良くなるシーンもありそういったカタルシスを感じます。PVなどでよく見る赤い草原の問題を解決するシーンは、地名である「歌の平原」の意味が分かり本当に感動的でした。
仲間との絆
今作では、メインストーリーでは、頼もしい仲間と一緒に戦ったり、サブクエでもクエストを発注してきた人と一緒に共闘したりと、誰かと一緒に戦うことが多かったです。バッサバッサと敵を倒すと「さすがだな!」と褒めてくれたり、「こいつは火が弱点だ!」と教えてくれたり、誰かと一緒に戦ってる感がありました。
前作の孤独な戦いをしていたアーロイと違い、今作では色々な人と出会い絆を深めていく、仲間を頼っていくアーロイの成長が感じられました。
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多彩なアクション
アクションも前作以上に良くなっていました。敵も一筋縄ではいかなく、考えて戦略を練る必要がありました。
近接戦
特に近接はコンボも繋げられるようになり、複雑な操作が可能になっていました。近接戦の操作方法が知れるチュートリアル的な「訓練場」という存在があり、こういった操作もできるのかと学べるようになっています。単なるチュートリアルでなく、全部の「訓練場」をクリアして証を集めると最強の闘士と戦えるというワクワクする展開もあります。
機械獣相手にも
また、機械獣相手も、ただ弓矢を射るだけでなく、弱点となる部分を狙ったり、弱点の属性で攻撃したりと戦略性が求められます。
「狩場」といった場所で、タイムアタックのミニゲーム感覚で、立ち回りをいろいろ学べるので見かけたら挑戦してみるのがオススメです。
機械獣を見かけたら、隠れてスキャンし弱点を探し、ステルス移動で弱い敵を倒し、罠を仕掛けてダメージを減らしていき、弱ったところで弓矢で攻撃などワンパターンになることなく最後まで戦闘を楽しめました。


最初は、ノーマルでプレイしていましたが、普通に難しかったのでアーロイへのダメージだけイージーに変えてプレイしていました。
前作からさらに快適に!
ファストトラベルがしやすくなり、序盤から焚火間ではアイテムを消費せず移動できるようになっていました。
アイテムを拾うときに手持ちが満タンだと、前作ではそれ以上拾えませんでしたが、今作ではアイテムボックスに自動で送られるようになっており、上限を気にせず拾いまくることができました。
アイテムの枯渇を心配せずによくなったので、強敵にもバンバン武器を消費して戦うことができました。
ロープで高速移動したり空を滑走したり
立体的なステージが多くなり、それを生かす新たなツールが増えました。
プルキャスター
「プルキャスター」は、グラップルポイントにロープを張ることで移動できる新たなツールです。
山登り楽しい#PS5Share, #HorizonForbiddenWest #来たぞHorizon pic.twitter.com/NfHSBD79nF
— うにょらとっぴろき (@unyoratoppirok8) 2022年2月19日
建物内で高い所に一気に移動できたり、崩れて脆くなった壁や天井を破壊することで新たな道を拓くなど、探索の幅が広がりました。
シールドウイング
「シールドウイング」は、傘のようなシールドを張り、高い場所から滑空できるツールです。
景色が美しいので、わざわざ高所にいき、シールドウイングで空を滑走するのも楽しかったです。
高所から落ちても、シールドウイングを展開することで無事着できるので、高所から一気に低い場所への移動も楽になりました。
潜水マスク
今回は水の中を潜ることもできます。序盤は息が続かず深くまでは潜れませんが、メインストーリー途中で潜水マスクを作り、いつまでも潜っていられるようになります。
水中のカラフルな魚や沈んだ遺跡など幻想的な世界を堪能できました。
ただ、水中では攻撃手段がなく、機械獣が近くにいるとステルス行動のみとなる点が残念でした。
アーロイを強化するスキルツリー
「スキルツリー」 からスキルポイントを割り振ることで、新しい攻撃アクションを覚えることができます。
スキルは 「戦士」 「狩人」 など6種類のツリーが用意されているので、目当てのスキルを優先的に覚えていくことで、戦闘を有利に進められるようになります。
スキルポイントはレベルアップ時や、メインストーリーを進めたり、サブクエを達成することで得られます。
特にサブクエでポイントが結構手に入るので、道中クエストが発生したら寄り道するとストーリー攻略に有利になります。
多彩なミニゲーム
道中至る所でミニゲームがあります。
機械獣に乗ってレースをしたり、チェスのようなボードゲーム「ストライク」があったり、闘技場で強い機械獣と戦ったりできます。
特にレースゲームは、殴ったり弓を飛ばしたりなんでもありのデスレースで、世紀末感があって楽しかったです。
ミニゲームは難しいレベルではないので、息抜きで楽しめるように用意されている感じでした。
細かな設定が可能
設定を色々細かく弄ることができた点が良かったです。
例えば、ゲームプレイ画面で体力ゲージや拾えるアイテム情報、目的地へのガイドなどの表示を極力無くしてシネマティックな映像を楽しむことができます。必要時はフォーカスというAR表示機能を起動させ、それらを表示させることができゲーム設定的にも理にかなっていました。
それとは反対に、分かりにくいので、それらを常に表示できるようにして、登れる場所も常時光らせたりとゲームプレイを快適にさせる設定にもできました。
難易度調整
難易度もストーリー、イージー、ノーマル、ハード、ベリーハードと一括で選択できますが、難易度を個別に調整できるカスタムという項目もありました。
相手へのダメージはハード、自分へのダメージはイージーなど個別に設定できる点が良かったです。私は、すぐやられたのでアーロイへのダメージはイージーにし、戦闘は戦略を練って楽しみたかったのでノーマルでプレイしていました。
ここはクリア無理!という時は個別に設定を変えて、無理なくクリアできるようになっています。
部品集めも楽々!?
機械獣の部品は、武器や防具のアップデートに欠かせません。より強い武器などには、より手に入りにくい部品が必要になってきます。
通常は機械獣の部品を個別に狙って切断したり、逆に狙わずに(壊さずに)部品を手に入れたりしなければいけません。
ですが、「簡易収集」という設定にすると、機械の切り離さなかった部品も手に入れることができるため、部品集めが難しいという人でも簡単になっています。
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PS5でプレイした特徴ーコントローラーやロードが凄い!
PS5でプレイすると、前作以上のエモーショナルな感動が得られました。
ロードが速すぎる!
発売前に復習のため前作ゼロドーンをPS5でプレイしたのですが、ロード時間が長いなと感じました。ですが、今作では、ロードが数秒で終わってしまいます。
広大なオープンワールドの世界でグラフィックも綺麗なのにめちゃくちゃ快適でした。ロード時のヒントが見れないという人のために、ロードが終わっても✕ボタンを押さないとゲーム画面に戻らないようにも設定できるくらいです。
ヒント画面といってもあまり重要なものはないと思うので、ロードが終わるとゲーム画面に自動で戻るように設定した方が快適だと思います。
コントローラーからの振動が凄い!
DualSense(デュアルセンス)コントローラーからの情報が多いです。
機械獣に乗った時や、物を動かす時、泳いでる時、ロープで飛び移る時など、それぞれの振動が伝わってきます。
L2やR2ボタンのアダプティブトリガーは、弓を引くときの固さを感じられました。
PS4までのDUALSHOCKコントローラーの振動と比べると、得られる情報が段違いでした。
3Dオーディオ
「PULSE 3D ワイヤレスヘッドセット」で聞く音も立体的でとても良かったです。今作は、平面でなく高低差のある集落やステージが多かったので、高い所から声がしたり、巨大な機械獣が襲ってくる大迫力が味わえました。
フォトモードが楽しすぎる!
景色が凄く綺麗だったり、機械獣との戦闘が大迫力だったりと、ちょっとしてはフォトモードを起動し、なかなかストーリーや戦闘が進まない時が多かったです。


アーロイの表情やポーズが変更できるのは当然のこととして、他にも倍率を変えたり、時間を変更して夕焼けにしてみたり、フィルタを変えたりと自由度が高く、色々な写真が撮れました。
驚いたのはイベントシーンでも一時停止できたことです。
色合いを変えたりして”映える”スクショがたくさん撮れました。
イマイチだった点
かなりおすすめな作品ですが、イマイチだったと思う点もありました。
移動で引っかかる
機械獣に乗って移動する時、行けそうなところでも引っかかって行けず、Uターンして動きを調整しなければいけない場面がありました。
あと、アーロイが山登りするシーンでは、前作以上に自由に登れるようになりましたが、頂上に着いたときにそこから登ってくれず、違う地点に移動して登りきる必要がありました。リアルさが増したので、こういった些細な部分に目がいってしまいます。
ワンアクション必要な素材集め
素材集めは✕ボタンを長押しして、集める必要があります。前作でも素材集めにワンアクションおく必要があったのがストレスでしたが、今作でも改善されていませんでした。
ボタンを押すと一瞬で拾ったり、決定できたら便利なのにと何度も思いました。
しゃがみこんで拾う動作もいらないので、快適に素材集めができたらいいのにと思います。
謎解き要素が面倒くさい
メインストーリーには関係ないので、話が進められなくなるという点はありませんが、フィールドにある遺跡を探索し、アイテムをゲットする要素がありました。
立体的な建物を使った謎解きなので、どこに何をしたらいいか分かりにくい点が多々ありサクサクと解けずストレスでした。例えば、天井に引っ張る箇所があったりと建物全体を観察する必要があり、謎解きというより気付けるかどうかな感じでした。
そして、進めると思って登ると建物が崩れて違う道を探さなきゃという展開が何回かあり、ちょっとイラっときました。
前作と比べると、立体的なフィールドが増えたため、次どこに行けばいいかすぐに見つけられないという点があったのが残念でした。
前作プレイしておいた方がいい
物語が直に繋がっており、前作の問題の元凶を倒した勇者アーロイが帰還したぞ!みたいなところから始まります。プロローグなのに、ラスボス討伐後のエピローグみたいな感じでスタートしました。
前作プレイ済みの人からすると、それが壮大なストーリーや世界観を構築している要素の一つなので魅力です。ですので、前作はプレイしておいた方がいいかなと思いました。
ただ、前作のあらすじが見れたり、キャラクター図鑑で前作のキャラやストーリーが説明されているので、そこまで気にしないという人は大丈夫だと思います。
※ここから少しネタバレで話します
今作は飛べます!飛べました!!
前作で鳥型の機械獣を見た時に乗りたいなぁ~と思った人は少なくないはずです。
物語後半にメインストーリーで乗れるようになりました。
オープンワールドで飛んでしまうというのは結構な禁じ手かもしれませんが……。
実際、今まで必死に山登ったり歩き回ったりした苦労がなんだったのかと思うかもしれませんが、その苦労が大きかった分、感動もひとしおです。
空飛ぶの楽しすぎる。#PS5Share, #HorizonForbiddenWest pic.twitter.com/wlt20EMrL8
— うにょらとっぴろき (@unyoratoppirok8) 2022年3月5日
探索もぐんと楽になるので、ある程度サブクエをこなしつつ、メインストーリーも進めると楽かもしれません。
「ホライゾン」の世界をめぐる壮大なストーリー
1作目のゼロドーンでは、アーロイの出生の謎、世界の謎を解明する物語でした。
今作では、危機に直面する地球を救うための物語となります。なぜ機械獣が暴走したのかの原因も知ることになります。


SF寄りな展開も増えて、最後には地球が滅んだ真の元凶の存在も明らかになって今作の物語は終わります。
そうです!3作目がある終わり方となっていました。
前作は一応のボスを倒したので区切りが良い終わりでしたが、今回はちょっと消化不良な終わりでした。早く物語の結末が知りたい!
今作では、クエストの深みが増し、フィールドも横だけでなく縦にも広がり、海中に潜ったり空まで飛んでしまったので、次回作はストーリーもアクション面でもどう発展していくのだろう……と不安でもあり楽しみでもあります。
壮大な3部作(たぶん)を堪能するためにもホライゾン「Zero Dawn」「Forbidden West」のプレイは必須です!