
後に「形而上絵画」と名付けられ、シュルレアリスムの画家に影響を与えたジョルジョ・デ・キリコの展覧会「デ・キリコ展」に行ってきました。
神戸市立博物館「デ・キリコ展」

歪んだ遠近法、脈絡のないモティーフの配置など何が書きたいのだろう?とよく分からない絵が並ぶ「デ・キリコ展」に行ってきました。鑑賞後、何かをつかんだようなよく分からないままのような感想を抱きました。
※絵画の写真は撮影オッケーのものを掲載しています。
「イタリア広場」「形而上的室内」「マヌカン」

「イタリア広場」「形而上的室内」「マヌカン」といったテーマ別に展示されていたので、同テーマを比較しながら観ることができました。

遠近法がぐちゃぐちゃなところは浮世絵に通じるものがあるかもと思いました。視点も定まらず、計算して描いてるんだろうけど、何も考えず自由に描いているようにも感じる絵でした。見ているとビックリハウスを歩いているような、ぐるんぐるんした気持ちになりそうでした。

個人的に印象的だったのが「マヌカン」でした。フランス語風にマヌカンと呼ばれていましたが、ようするにマネキン人形です。人ではなく、マネキン(マカヌン)がモデルとなっているのがシュールでしたが、キャラクター化しているようにも感じました。
現代のゲームデザインに通じてそう

マヌカンが色々なポーズを取り人間のように行動している絵を見ていると、ゲームの「ニーアオートマタ」っぽいなぁと思いました。(もちろんデ・キリコの作品の方がはるかに前ですが)「ニーアオートマタ」も、アンドロイドが人間のように行動し、どこか有機的で、でも無機質さを感じさせます。そんな所に共通点を感じました。

また、形而上を英語で言うと、metaphysicalになります。最近アトラスの「メタファー」が発売されましたが、(私は体験版しか遊んでませんが)敵のシュールさやモチーフが狂ったデザインは似通ったものがあるなと感じました。ペルソナシリーズの敵(特にボス)も同じ雰囲気を感じるデザインです。
日本のゲームデザインもデ・キリコの形而上の脈絡から繋がっているのかも・・・と、自分勝手に解釈しながら楽しんでました。
研究熱心な画家

鑑賞していて他に感じたのは、デ・キリコさんが勉強熱心な画家だったのだなと感じました。印象派のルノワールが大きな影響を与えた時代ですが、デ・キリコはルノワールの絵柄を研究して、自分の絵に取り入れていたのがよく分かる作品もありました。マネキンがルノワール調な繊細な絵柄で描かれていてシュールさが増していました。
かと思うと、伝統的な絵画技法を取り入れ、古典絵画の様式で描いていたりと研究熱心で画風を色々試す人だったんだなと感じました。けど、自分の主題は変えず貫き通しているのがすごいです。
購入したグッズ

今回はポストカードと缶バッジを購入しました。ポストカードは観覧中に印象に残ったものをチョイスしました。
缶バッジは、限定品で売られていたヒグチユウコさんのコラボグッズです。「不安を与えるミューズたち」をオマージュした「デ・ギュリコ」というイラストの一部を缶バッジにしたものです。3種類ありましたが、1個だけ購入しました。
まとめ
色々考えながら鑑賞しましたが、結局シュールだな~と思いました。でも、印象に残る絵画だったと思います。後のサルバドール・ダリやルネ・マグリットといったシュルレアリスムの画家に影響を与えたと知り、納得でした。



